2008年9月22日月曜日

ベーシック靴、プレーントゥ


 ウィングチップについては先に語った通りである。もう一つ忘れてはならないマストアイテムとして、プレーントゥがある。プレーントゥは非常にオーソドックスなフォルムでほとんど飾り気のないものだ。
 従って、黒いプレーントゥをスーツと組み合わせて格好良く履きこなすのはなかなか難しい。逆にこの靴で上品なおしゃれさを引き出すことが出来れば、かなりセンスは良いと言えるだろう。靴のもたらす印象を控え目にして上質なスーツと組み合わせると非常に良いスタイリングが可能なのだが。数を着こなして行かないとそれはなかなか難しいだろう。
 ただ、物は考えようである。フォルムそのもので特徴が出せないならば、色や素材で工夫する方法がある。例えば、黒ではあまりにもオーソドックスだが、ライトブラウンやバーガンディのような色を使えば、普通のプレーントゥでもアクセントをつけ易くなる。素材にまで目を向ければ、バックスキンで赤いラバーソールのプレーントゥはなかなか良い代物だと私は思う。
 コットンスーツなどに合わせた場合に印象が固くない。かと言って、柔らか過ぎることもない。週末の旅行に向かう前の金曜日のファッションとして向いているのではないかと思う。当然、黒いバックスキンのプレーントゥも組み合わせによっては良いスタイリングが可能である。

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