2008年9月24日水曜日

楽々、スリップオン


 スリップオンは文字通り、「滑り入れて履く」という意味になる。かつては、コインローファとかペニーローファとか呼ばれていた靴が最もおしゃれなものだった。この名前の由来は1ペニーの硬貨を靴の甲にある飾りのところにはさんで入れることが出来たということにあるらしい。アメリカにいた頃にトライしたことがあるが、良くわからなかった。
 我々が若い頃はコインローファを履いているのは、おしゃれな人たちであり、ある意味、その頃のおしゃれな連中というのは、即、不良というイメージがあった。特に高校生の頃はそうだった。ところが、今はどうだ。コインローファが高校生の制定靴になっているような高校も良く見かける。
 ここまで来るのには、20年以上かかっている。高度成長期からオイルショック、バブルをはさんでしゃにむに勉強し、働くというだけの価値観が変わってきたということなのかも知れない。ここでは、あえてコインローファを取り上げない。ここでのテーマは大人の服飾である。既に制定靴として定着して来ているコインローファを取り上げるのは意味がないと思うからである。
 その代わりのスタイルとして、コインローファを少し変形したスタイルをスリップオンとして紹介したいと思う。スリップオンタイプの靴は前を紐で結ぶタイプとは異なり、カジュアルな印象が強い。様々なスタイルのものがあるが、シンプルなものが良いと思う。靴の甲の部分がメッシュになっていたり、飾りがついていたりしているものをよく見かけるが、長い目で見た場合には避けた方が良いと思う。

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